Cho Shinya's page

著書

初級Java ~やさしいJava~(共著)

実教出版, 平成24年10月

概要: プログラミング初学者のためのJava入門教科書.グラフィックス表示,アニメーション,ゲーム制作を通じて,Javaの制御構造やクラスの概念を学ぶ

学術論文

「つながり」を利用した検索語からの同義語の抽出(共著)

コンピュータ ソフトウェア20(4),369-375頁(ソフトウェア科学会), 平成15年 7月

概要: ユーザの入力した検索語をもとに同義語の組を自動抽出する手法を提案した。本手法は、ユーザが入力した検索語の共起関係を用いて、検索語同士から同義語の組を抽出する。実際に稼働している全文検索システムを用いた実験を行い、本手法の有効性を検証した。

プログラミング環境Nigari - 初学者がJavaを習うまでの案内役(共著)

情報処理学会論文誌: プログラミング45(9),25-46頁(情報処理学会), 平成16年 7月

概要: 初学者がプログラミングを学習する場合に、難しい概念を知らなくても使える言語から始めて、学習が進むに従って、Java 等の実用的な言語へ移行させることが可能なプログラミング言語「Nigari」を開発した。これによって、初学者にプログラミングに対する興味をもたせ、学習意欲を継続させることを、実際の情報科学専攻の学生への授業で実証した。

Program Translation Server for "International Program Exchange"(共著)

8(1),pp.58-64(Japanese Society for Information and Systems in Education), 平成22年 1月

概要: We have developed a programming language in which students can write programs using words of their native language. However, if students want to exchange their programs with foreign students, they cannot understand the foreigner's programs. To solve this problem, we developed a "Program translation server" which allows students read or modify foreigner’s programs. To evaluate the ability of translation, we had an experiment where Korean university students read and modify translated Japanese university students’ programs.

D-rails―Webアプリケーション学習用フレームワーク(単著)

情報処理学会論文誌52(12),3106-3120頁, 平成23年12月

概要: 文科系の学生を対象としたWeb アプリケーションの制作授業を支援する開発環境「D-rails」を提案する.Web アプリケーションは一般的に広く普及しており,その仕組みを知っておくことが重要である.特に,Web アプリケーションから得られる情報の出処がどこであるか,また,利用者自身が発信した情報がどのように蓄積されているか,ということについての正しい理解が必要である.それらの情報のもととなるデータの流れを理解させることを目的として,データベースおよびWebAPI を利用したWeb アプリケーションを体験的に制作する実習授業を実践してきた.しかし,これまでの実習において用いた環境では,プログラム,特にデータを扱う部分が複雑であり,十分な実習を行うことができなかった.D-rails は,教育用プログラミング言語「ドリトル」を用いてデータベースやWeb API を簡単に扱える仕組みを提供している.D-rails を用いた授業を実際に行い,プログラミング経験のほとんどない学習者でも,半期程度の授業期間でWeb アプリケーションを作れることを確認した.

De-gapper―プログラミング初学者の段階的な理解を支援するツール (共著)

長 慎也 , 保福 やよい , 西田 知博 , 兼宗 進 情報処理学会論文誌,55(1),45-56 (2014-01-15) , 1882-7764

概要: プログラミングを学習するにあたって,学習者は教材を参照しながら,プログラミングに必要な要素を少しずつ学んでいく.しかし,教材によっては,1つのプログラムにたくさんの学習内容が詰まっており,これが学習者のつまずきの原因となることがある.また,教える側はプログラミングを熟知しているがために,知らず知らずのうちに一度にたくさんの学習内容を詰め込んでしまうことがある.この問題を解決するため,教材にあるプログラムの構文要素から,一度にたくさんの学習内容が出てきていないかを自動的に判定するツールDe-gapperを開発した.実際の教材に掲載された例題について,De-gapperが検出した学習内容の量と,目視で確認した学習内容の量とが一致しているかどうかを検証した.

国際会議

Nigari system - stairway to java.(共著)

International Association for Development of the Information Society (IADIS) e-Society, Vol. 2,, 平成16年 7月

概要: 初学者が向けのプログラミング言語「Nigari」を用いて、情報科学専攻の学生に対してJava言語を用いたプログラミングの授業を行った。その結果、学習者ににプログラミングに対する興味をもたせ、学習意欲を継続させることができ、Java 言語の理解を助けることができた。

The effectiveness of coroutines in game programming.(共著)

The First International Symposium on Ludic Engagement Designs for All (LEDA), 平成19年11月

概要: ゲームプログラムに適したプログラミング言語Tonyu System を開発した。この言語はゲームに必要な並行処理をサポートし、中高生などのアマチュアゲームプログラマに広く使われている。実際にユーザが作ったプログラムを解析し、並行処理の機能が有効に活用されていることを確かめた。

その他

Aroe - Web プログラミングの 学習に適したWeb 技術統合環 境(共著)

情報処理学会 情報教育シン ポジウム(SSS2006), 平成18年 8月

概要: Web プログラミングの学習においては、HTML、SQL、さらにスクリプト言語など、複数の言語を扱う必要がある。これらを1 個の言語にまとめ、学習の負荷を下げるプログラミング言語Aroeを開発した、以前に行ったPHP をベースにした演習授業と比べ、記述が簡潔になったことを示した。

エレガントなフラク タル図形の描き方,その教え 方,(単著)

情報処理学会 第50 回 プログ ラミングシンポジウム, 平成21年 1月

概要: プログラミング経験のない学習者に対して、再帰プログラミングの概念を教えるための教材を開発した。題材としてフラクタル図形の描画を取り上げた。タートルグラフィックスの概念を拡張し、図形の種類によらない統一された方法で、コッホ曲線、樹木曲線などの有名なフラクタル図形を描くことができるようにした。この方式によりほとんどの学生が自分で描画プログラムを作成し、オリジナルのフラクタル図形を作成することもできた

D-rails - Webアプリケーション学習用フレームワーク(単著)

情報処理学会 コンピュータと教育研究会 第108回研究発表会(東京農工大学), 平成23年 2月

概要: 本発表では、文化系の学生を対象に、Webアプリケーションの構造を体験的に理解させるWebフレームワーク「D-rails」を提案する。 D-railsによってWebアプリケーションの特徴である「WebサーバからHTMLが送られて、Webブラウザが解釈・表示する」「フォームやリンクから要求が送られる」「データベースでユーザのデータを保存できる」「WebAPI で様々なデータを自分のWebアプリケーションに取り込める」などの特徴を体験的に学習できる。Webプログラミングは多数のプログラミング言語を扱う必要があるため、学習者にとって難しい点があった。そこで、本実習では学習者が習得すべきプログラミング言語にドリトルを選び、HTML中に埋め込んで使えるようにした。また、1つのプログラムの構造が複雑になりすぎないよう、プログラムを複数のソースコードに分ける仕組みや、それらの間の関連性を把握しやすいインタフェースを導入した。実際のWebアプリケーション制作実習においてD-railsを適用した結果を報告する。

soyText - プログラムとデータを一緒に同期してどこでも動くWebアプリケーションフレームワーク(単著)

情報処理学会第53回プログラミング・シンポジウム プログラム(ニューウェルシティ湯河原 〒413-0001 静岡県熱海市泉107), 平成24年 1月

概要: 本発表では,Web アプリケーションフレームワークsoyText を提案する.Web アプリケーションは,ネットワークに接続していないときや,Web サーバに障害があったときに利用できなくなる,という問題点がある.そこで,soyText では,複数のサーバ,あるいはローカルな環境でまったく同じ環境を稼働させられる仕組みを実現した.soyText は,フレームワーク上で動くプログラムおよびそれらのプログラムが利用するデータを,単一の組み込みデータベース上に一緒に保存している.それらのプログラムおよびデータを他のコンピュータ上にあるsoyText のシステムと同期することによって,複数のコンピュータ上でまったく同じ環境を再現することができる.

なぜプログラミングは難しいのか? 繰り返しの理解構造と C の教科書分析からのアプローチ(共著)

情報処理学会 情報教育シンポジウムSSS2012, 平成24年 8月

概要: コンピュータの裏にはプログラムがあることを知るのは情報社会を理解する上で有益であり、将来の職業でプログラミングを必要としなくても体験することには意味がある。 高校情報では、アルゴリズムを理解する手立てとしてプログラミング言語を扱うことが多い。 筆者の一人は「ドリトル」「Scratch」「Viscuit」など教育用プログラミング言語を授業で実践した経験を持つ。順次や繰り返しのプログラムなら簡単に書けても、条件分岐のプログラムを書くことができない生徒を多く体験した。 高校と大学のプログラミング教育のつながりはない。しかし、大学で行われることを意識しつつ、高校でのプログラミング教育を考えることは意味のあることではないだろうか、と考えた。 本稿では大学のプログラミング教育で多く行われているC言語を取り上げ、C言語の理解の過程について考察する。

プログラミング初学者の段階的な理解モデルの検討とツールによる支援(共著)

情報処理学会 コンピュータと教育研究会 第118回研究発表会, 平成25年 2月

概要: 初学者がプログラミングを学ぶ際の学習について、段階的に少しずつ学習を進めるスモールステップの概念に着目し2 つの提案を行う。ひとつは、繰返しなどの基本的な概念について、段階的に理解を進めるための理解構造の提案である。もうひとつは、教科書や授業等の例題が適切な難易度で提示されているかを検証するツールの提案である。実際にいくつかの市販の入門書を対象に調査し、説明の順序と理解構造を対比した。また、掲載された例題について、一度に多くの新出概念が出現していないかどうかを検証した。

Tonyu System 2ゲーム制作を通じたプログラミング学習に適したフレームワーク

情報処理学会研究報告 コンピュータと教育(CE) 2015-CE-129-2

概要: 著者らはウェブベースのプログラミング環境 「Tonyu System2」 を開発し,それを用いて学生にゲームを制作させる授業を行った.それ以前の同授業では,JavaScript? とそのフレームワークである enchant.js を使用していた.Tonyu System2 ではキャラクタごとに動作を記述できることや,フレームごとに繰り返す処理に while 文などを使用できることから,プログラミングにおける制御構造の学習に向いていると考えられる.本研究では,授業内で学生が制作したゲームのコードから,Tonyu System2 を用いることで学ぶことができたと思われる概念について報告する.


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Last-modified: 2017-10-11 (水) 16:45:06 (2412d)